半生手延べ太麺『むらさき』

登米の強く優しい心を宿して

栗駒山から吹き下ろす冷たい風と、豊かな水源から湧き出る水によって造られる二階堂製麺所の手延べ麺。
季節や気温、天候によって麺質が変化する手延べ麺の品質を保つために欠かせないのは、職人の勘と技術です。独特のコシと弾力を生むためには「ねかせ」「のばし」「より(ねじり」を何度も繰り返すことに加え、熟成を重ねるため、乾燥後に再び水分を含ませる独自の戻し製法を用います。
二階堂製麺所で造られる手延べ麺のうち、最も太い麺が『むらさき』です。その弾力は煮込みにしても失われず、煮込むほどにもっちりと艶やかに変化し、さらに味わい深い一面を覗かせます。また、冷やしうどんにするとなお噛むほどに小麦の風味が感じられ、さらに美味しくいただけるというのもこの麺の特徴です。茹で時間は14分と長いですが、しっかりとしたコシを持つ太麺本来の味わいを楽しむためには必要な時間と言えるでしょう。
美味しさを追及するために、造り上げた半生手延べ太麺『むらさき』は当製麺所にとって特別な麺なのです。

もっちり歯応えで煮込みの主役に

当製麺所でもっとも歴史のある手延べ麺が、太麺の『むらさき』。寒い日にふうふうしながら食べるあったかいお鍋にうってつけです。特徴は煮込んでも煮崩れしない弾力とコシの強さ。茹で時間は14分。その間にきのこやごぼう、ネギなどお好みの具材を煮込み、つゆの準備を進めるのがいいでしょう。シンプルに出汁つゆでいただくのであれば、出汁パックで出汁を引くのもひとつ。『むらさき』が茹で上がったら、湯を切りしっかりと水でもみ洗いして、お好みのつゆに投入。つゆを入れた鍋で5分ほど煮込めば『むらさき』の本領発揮です。つゆを吸った麺はほのかに色づき、もっちりと艶やかに。うどんならではの味わいを楽しみたいなら、冷たくしていただくのもおすすめです。つるつると驚くほどに食感が良く、一方でコシはしっかり。弾力を楽しみながら噛むほどに小麦の味わいが広がります。つゆの旨みが絡む、伝統の太麺です。

 

三十年来ずっと変わらない、醍醐味

昭和の激動の時代を経て、先代の社長が小豆島まで出向き、心血を注ぎ修得した手延べの技術。半生で仕上げる独自の熟成製法も付加されたことで、コシや小麦の美味しさが更に感じられるようになりました。その原点となった手延べ麺が『むらさき』です。開発から三十年あまり。原料はしっかりとした良質なオーストラリア産小麦を使い、レシピも当時のまま。寒い時季が長い東北ならではの食べ方に合わせた太麺は、茹でても伸びにくく、煮込むほどに美味しくなるコシの強い麺です。合わせるつゆには、日高昆布のしっかりとした出汁がおすすめ。口いっぱいに広がる小麦の香りと、もっちりとした歯応えに満足感も充分。冷えた体を温め、心も一緒に満たしてくれること間違いなしです。

 


極太手延べうどん『むらさき』商品ページ