「麺を楽しむ」ための器

麺のある暮らし

樹木の体制を考慮し、繊細な力加減で削り出しが行われます。

麺を楽しむための器

触れた時の柔らかさ、どこかしら温もりを感じさせてくれるのが木工品の魅力。さらに木目を生かしたデザインは、和のテイストを豊かに演出してくれます。
二階堂製麺所では、より食卓を楽しむアイテムとして津山木工の工房横屋さんと共同開発し、「麺を楽しむ」ことにこだわった、食卓に最適なオリジナル商品を制作しました。
麺鉢は耐水性・耐熱性のある赤松の木材を手仕事で特殊な技法で貼り合わせます。一つ一つが一点もので、異なる顔を持っています。保温性抜群で温かい麺を入れても、持った時に熱くならないのも利点。手にした時の優しい肌触りが心地よい一品です。さらに口を当てる鉢の縁は、口触りの良さを追求し、可能な限り薄くなめらかに仕上げました。一方箸は、使い勝手と麺との相性を考慮して八角形に成形し、長さも二種類を用意。手に合わせてお選びいただけます。箸置は、赤松のほかに、樹齢百年を超える柿の古木で、一万本に一本しかないともいわれる、黒色の文様があらわれた貴重な黒柿を使用。鉢、箸、箸置と、まさに職人技を感じさせる商品に仕上がりました。
登米・津山が育んだ良質の木材を使用し、手間暇をかけて職人が造り上げた、二階堂製麺所でしか手に入らない貴重な品。製麺所オリジナルの若柳地織ランチョンマットと合わせてお使いいただくと、上品なよそおいに。製麺所一押しのアイテムです。

 

日本有数の良質な杉を使った「森の名手・名人」 西條孝一の手仕事

町の%以上が山林という宮城県登米市津山町。東に南三陸町があり、海からの湿気が山を越えて流れ込むことや、地域を流れる北上川の清流など、樹木の生育には最適な環境で、年輪の詰まった良質の木が育つことから、古くから林業が盛んな町でした。
なかでも杉は﹁津山杉﹂と呼ばれ、全国的に有名ですが、津山の森を代表する木材の一つが赤松。﹁赤松はヤニが出やすいのですが、津山ではモヤが木を守ってくれるので、ヤニが少ないんです﹂と話すのは、現在工房横屋を運営する西條孝一さん。
木目が作り出す樹木の個性を生かして貼り合わせ、デザイン性を高めながら、職人が一つ一つ手作りで生み出される製品は、一つとして同じ模様のものはなく、この世にたった一つしかないもの。その希少性も津山木工品の魅力となっています。
平成十九年度国土緑化推進機構﹁森の名手・名人﹂に認定されている西條さん。木目が作り出す和のテイストを活かしたものづくりをすすめています。
﹁一つ一つの素材を吟味し、その木目の個性をいかにデザインに落とし込んでいくか。それが木工品の魅力であり、作り手の技量が問われる﹂と話す西條さん。削り出しの繊細な力加減と木の特性を感じ取る微妙な機微は、熟練の職人でも加工が難しいといわれる赤松や希少な黒柿をも加工する一流の職人ならではの技を感じさせてくれます。

 

 

工房横屋 名人 西條孝一さん


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